ランドセルは6年間ほぼ毎日背負うものだからこそ、背負いやすくお子様の体に負担がかからないものを選ぶことがとても大切です。
では、背負いやすいランドセルとは一体どんなものでしょうか?今回は、ランドセル選びで知っておきたい「背負いやすさ」を左右する6つのポイントをご紹介します。
この記事でわかること
・重量以外に大切なランドセルの特徴
・ランドセルの背負いやすさに影響を与えるポイント
ランドセルは軽ければ背負いやすいわけではない
ランドセルに対して「軽ければ背負いやすい」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。もちろん、ランドセル本体の軽さも背負いやすさの一つですが、いくら軽いランドセルでも、体にフィットしていなければ背負い心地は悪くなります。
たとえば、フィット感が良くないと荷物の重さで体が後ろに引っ張られたり、肩ベルトが浮いてしまいランドセルを重く感じたりするようなケースもあります。
このように、いくら軽くてもフィットしていないランドセルは背負いにくく、体にも負担がかかるので、単純な「重量」だけを見ないことが大切です。
体にフィットしているランドセルは背負ったときに軽く感じます。ランドセルを選ぶ際は、商品スペックに書いてある重量だけではなく、実際に背負ったときに軽く感じるかどうかを確認してみてください。
ランドセルの背負いやすさは何で決まる?
ランドセルを背負いやすくするのに、各メーカーはさまざまな工夫を凝らしています。背負いやすさに影響するのは、次のようなポイントです。
- 重さ
- 背カン
- 肩ベルトの形状
- 肩ベルトの素材
- 肩ベルトの金具
- 背あての形状・通気性
ここでは、ランドセルの背負いやすさに関係するポイントと、それに対する池田屋の工夫をご紹介します。
【1】重さ
先にご説明した通り、ランドセルの背負いやすさは重量だけで決まるわけではありません。ただ、フィット感が同じなら軽いランドセルの方が背負いやすいことも事実です。
ランドセルの重量は主に素材によって変わります。
重さのある素材順 | 詳細 | 重さ(※) |
コードバン | 本革:馬のおしり部分の革 | 1,400g前後 |
牛革 | 本革:牛の革 | 1,250g前後~1,300g前後 |
人工皮革 | 本革に似せて作った素材 | 1,070g前後~1,100g前後 |
※池田屋のランドセルの重量
上の表のとおり、人工皮革<牛革<コードバンと重くなります。
ちなみに、ランドセルの新しい形としてナイロン製のものも販売されています。ナイロンは軽いイメージがあるかもしれませんが、実際には1kgを超える製品もあり、場合によってはナイロン製のほうが重いこともあります。
ナイロン製だからといって軽いとは限らないので、実際の商品の重量を確認することをおすすめします。
【2】背カン
背カンは、肩ベルトと本体をつなぐパーツです。背カンの種類によって、肩ベルトの動きや立ち上がり方が変わります。
■ベルトの動き方のタイプ
左右の肩ベルトが別々に動くタイプ | 左右の肩ベルトが連動するタイプ | 左右の肩ベルトが固定されているタイプ |
■ベルトの付け根(立ち上がり)のタイプ
ベルトが立ち上がっているタイプ | ベルトの付け根が自由に動くタイプ |
背カンは、「連動型+立ち上がり有」「非連動型+立ち上がり有」「固定+立ち上がり無」など、メーカーによって組み合わせはさまざまです。どの組み合わせが良いかは、お子様の体形や成長によって違うので、実際に試着して確かめてみてください。
試着する際には、肩ベルトと体が密着しているかを確認します。肩ベルトがしっかりと体に密着しているとランドセルが軽く感じますよ。
池田屋のランドセルの背カンは、上下左右に自在に動くオリジナルパーツを採用しています。
体の厚みや肩幅など、体型・体格に合わせてフィットするように設計されています。成長によって体に合わなくなるということもありません。
【3】肩ベルトの形状
肩ベルトはランドセルを背負う部分です。S字型とストレート型の2種類があり、体形によって背負いやすいタイプが変わります。ランドセルの重さを支える大事な部分なので、背負ったときに食い込まないか、肩に密着しているかをしっかりチェックしましょう。
■形状
S字型 | ストレート型 |
池田屋のランドセルは「フィットライン設計」によって、ベルトの長さを変えるだけでベストな背負い心地に調整できます。ベルトの食い込みを防ぎ、低学年から高学年までの成長に応じて体にフィットした状態で使い続けられます。
【4】肩ベルトの素材
ランドセルの背負い心地は、肩ベルトの素材によっても変わります。一般的に肩ベルトに使われる素材は「牛革」か「人工皮革」です。それぞれの肩ベルトとしての特徴は次の通りです。
- 牛革:引き裂き強度が高く丈夫で、体になじみやすい
- 人工皮革:防水性が高いので、汗でシミになりにくい
牛革と人工皮革を比べると、丈夫でなじみやすい牛革のほうが背負いやすい素材です。
ただ、肩ベルトは基本的にランドセル本体と同じ素材が使用されます(コードバンのランドセルは牛革の肩ベルトが使用されるのが一般的)。そのため、人工皮革のランドセルを選ぶと、自動的に肩ベルトも人工皮革になってしまうのですが、池田屋のランドセルは、本体の素材を問わず全モデルでハイブリッド構造の肩ベルトを採用しています。
負担のかかりやすい肩ベルトの表面と下部分には牛革を、汗や摩擦で傷みやすい肩ベルトの内側には人工皮革を使用し、牛革と人工皮革の良いところを組み合わることで、背負いやすく傷みにくい肩ベルトになっています。
本体の素材によって肩ベルトの背負い心地は変わらないので安心してお選びください。
【5】肩ベルトの金具
肩ベルトの長さを調整する金具が、わき腹や肘に当たって背負い心地が悪くなる場合があります。
一般的なバックルタイプだと、バックルがわき腹や肘に当たってしまうことがあります。
池田屋のランドセルは、バックルのない独自設計の「ギボシベルト」を採用しています。先端が丸い留め具(ギボシ)を、ベルトの穴に差し込んで固定する仕組みです。バックルがないので、背負ったときに「出っ張った金具が体に当たって痛い」ということはありません。
【6】背あての形状・通気性
背あてとは、背負った際に背中に当たる部分のことです。背あてには通気性を良くする目的ですき間が設けられていますが、このすき間の作り方が2種類あります。
一つはステッチで形を作っているタイプ、もう一つは背あての中のクッション自体を成形しているタイプです。
■背あての形状
中のクッションを成形しているタイプ(※池田屋のランドセル) | ステッチで形を作ったタイプ |
池田屋では、背中の丸みに沿ってランドセルが自然にフィットするよう、ステッチではなく中のクッションを成形した背あてを採用しています。
また、池田屋のランドセルは、背あて内部のエアクルゾーン(クッション内部の空間)と、背あて表面の等間隔に穴が開いた素材(ピンホール人工皮革)で、高い通気性を確保しています。
エアクルゾーンは、背あてにある「空気だけの空間」です。エアクルゾーンに常に新鮮な空気を取り込み、通気孔から熱を逃すことで、快適な背負い心地をキープする仕組みになっています。
■背あての通気性|池田屋の仕様
通気孔 | 空間 |
まとめ
ランドセルの背負いやすさには、フィット感が大きく関係します。体にフィットしていれば軽く感じ、体に負担もかかりにくくなります。
また、肩ベルトの金具や背あての形状・通気性なども、背負ったときの快適さにつながるので、ランドセル選びではぜひ見ておきたいポイントです。
とはいえ、「背負いやすさ」は感覚的なものなので、実際に店舗や展示会に足を運んで背負ってみるのが一番です。
各メーカーの背負いやすさに対するこだわりをチェックして、気になったメーカーのランドセルを実際に背負って確かめてみることをおすすめします。
池田屋では、店舗や展示会で実際にランドセルの試着が可能です。さらに、自宅に居ながら背負い心地を確かめられるレンタル試着サービスも実施しています。
こだわりの詰まった池田屋のランドセルをぜひ、お手に取ってお確かめください。