ランドセルは、素材や形、パーツなどにさまざまな種類があります。使い勝手や耐久性にも関わってくるので、どの種類にどういった特徴があるのか正しく理解しておくと、希望通りのランドセルを見つけやすくなりますよ。
今回は、ランドセルの種類を「素材」「形」「錠前」「デザイン」の4項目に分けて、それぞれの特徴をご紹介します。
この記事でわかること
・ランドセルの種類
・種類ごとの特徴
ランドセルの種類一覧
ランドセルには、下の一覧表のようにさまざまな種類があります。
種類の項目 | 種類一覧 |
素材 |
・牛革 ・人工皮革 ・コードバン |
形 |
・かぶせ(全かぶせ、半かぶせ) ・ヘリ (ヘリがあるタイプ、ヘリがないタイプ) ・小マチ(折り畳みタイプ、箱型タイプ) ・前ポケットの深さ(深いタイプ、浅いタイプ) |
錠前 |
・手動式ロック ・自動式ロック |
デザイン |
・シンプルなデザイン ・装飾の多いデザイン |
それぞれの違い・特徴について詳しく見ていきましょう。
素材
ランドセルの素材は、大きく分けて「人工皮革」「牛革」「コードバン」の3種類があります。それぞれの特徴は次の通りです。
素材 | 特徴 |
人工皮革 |
・本革に似せた人工素材 ・軽い ・防水性に優れている ・強度は牛革に劣る |
牛革 |
・引き裂きに強い ・体になじみやすい ・水に弱い ・人工皮革よりも重い |
コードバン (本革:馬のおしり部分) |
・馬の腰あたりの革 ・1頭から取れる量が少ない高級素材 ・牛革よりもさらに重い ・厚みのある生地なら引き裂きに強い |
※生地表面の強さは、素材そのものではなく表面加工によって変わるので「この素材だから強い」というものはありません。
素材によって耐水性や耐久性、使い心地が変わってきますが、いずれも6年間使い続けるのに十分な性能です。
なお池田屋のランドセルは、本体の素材に関わらず肩ベルトは牛革を採用しています。強度が高く、使うほどに柔らかくなる牛革は、負荷がかかりやすく体に直接触れる肩ベルトに最適です。
このように、池田屋ではパーツごとに最適な素材を使用していることから、モデルごとの性能の差が少なく、デザイン重視でランドセルをお選びいただけます。(一部軽量モデルを除く)
形
ランドセルの本体は一般的な四角い形状ですが、かぶせやヘリ、小マチや前ポケットなど細かな部分の形に種類があります。
- かぶせの形状:全かぶせ、半かぶせ
- ヘリの形状:ヘリがあるタイプ、ヘリがないタイプ
- 小マチの形状:折り畳みタイプ、箱型タイプ
- 前ポケットの深さ:深いタイプ、浅いタイプ
それぞれ詳しくご説明します。
かぶせの形状:「全かぶせ」と「半かぶせ」
「かぶせ」とは、いわゆるランドセルのフタ部分です。かぶせの長さによって「全かぶせ」と「半かぶせ」に分けられます。
全かぶせ | 半かぶせ |
・最もポピュラーな形でデザインが豊富 | ・クラシカルな印象で個性的 ・全かぶせのタイプと比べて軽い |
池田屋でも全かぶせと半かぶせを両方ラインナップしており、それぞれデザイン・軽さ・錠前の使い勝手が違います。
・デザイン
全かぶせはポピュラー、半かぶせはクラシカルな印象を与えます。全かぶせのほうがデザインが充実していて選択肢も豊富です。
・軽さ
かぶせの面積が少ない分、半かぶせのほうが全かぶせよりも軽くなっています。軽さを重視するのであれば半かぶせがおすすめです。
・錠前
全かぶせはつまみを回してロックする一般的なタイプを採用しています。一方、半かぶせは本体の金具に差し込んでロックする仕組みです。
なお、かぶせの長さが変わっても、ランドセル自体の収納量に違いはありません。気に入ったデザインや使い心地で選びましょう。
ヘリの形状:「ヘリがあるタイプ」と「ヘリがないタイプ(キューブタイプ)」
「ヘリ」とは、ランドセル本体と横マチの接合部の縁取りのことです。ランドセルにはヘリがあるタイプとないタイプの2種類があり、一般的にヘリがあるタイプは「学習院型」※、ヘリがないタイプは「キューブ型」と呼ばれます。
ヘリがあるタイプは耐久性の高さがメリットです。例えば、放課後に運動場で遊んでいたり自転車のカゴに入れたりすると、ランドセルの横が擦れてしまうケースがあると思います。その際にヘリが車のバンパーのような役割を果たし、ランドセル本体を守ってくれます。
一方ヘリのないタイプは、ヘリがない分コンパクトな点がメリットです。
池田屋のランドセルは、全モデルでヘリのあるタイプを採用しています。
※「ヘリがある」「全かぶせ」「牛革か人工皮革で作られている」という3つの条件すべてに当てはまるランドセルが学習院型と呼ばれるので、ヘリがある=学習院型ではありません。
小マチの形状:「折り畳みタイプ」と「箱型タイプ」
「小マチ」とは本体の手前にある収納ポケットのことで、ランドセルの収納力を決めるポイントの一つです。小マチは大きく分けて折り畳みタイプと箱型タイプの2種類があります。
それぞれの特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。
- 折り畳みタイプ:マチ幅を調整でき、荷物の量に合わせて収納力を変えられる
- 箱型タイプ:荷物の量に関係なく収納力が変わらないタイプ。マチ幅が固定されているのでマチ幅の調整はできない
池田屋のランドセルは、小マチを使わないときにホックで畳めるようになっています。普段はコンパクトに、使うときだけ広げられる使い勝手の良さが特徴です。
ホックを外した際の小マチの大きさは最大4.5㎝で、上履きをすっぽり入れることもできます。
前ポケットの深さ
前ポケットとは、かぶせを開けたときに一番手前にあるポケットのことで、深いタイプと浅いタイプがあります。
池田屋では、小マチと同じ長さの深めの前ポケットを採用しているので、集金の封筒なども折れ曲がらずに入れることができます。
さらに、前ポケットの厚みを減らして一番使う本体の容量を増やしたことで、機能性と実用性も両立しています。
錠前
錠前とは、ランドセルをロックする金具のことです。手動式ロックと自動式ロックの2種類があり、どちらもかぶせ側にある2つの穴が開いた金具を本体のつまみに入れるところまでは同じです。
違いはロックの方法で、手動式ロックは手でつまみをひねって固定し、自動式ロックは差し込んだ金具を押し込むとつまみが自動で回転して固定されます。
池田屋では一般的な手動式ロック、自動式ロックのどちらでもない、自社開発のスライド式ロックを採用しています。
タテ穴ひとつタイプで、荷物の量に合わせてロックの位置は自動的に調整。つまみは両方に回る使いやすいつくりです。またシンプルな構造で壊れにくくなっています。
デザイン
ランドセルのデザインは、シンプルなものと装飾の多いものの2つに大きく分けられます。
基本的にはお子様の好みで選ぶことが一番ですが、6年間飽きずに使用できるかどうかも考えてみましょう。
池田屋のランドセルは、どれもシンプルで飽きのこないデザインに仕上げています。
そのままの状態で使うこともできますが、別売りの刺繍シールを使って自分好みのランドセルにアレンジする楽しさも体験できます。刺繍はシールタイプなので、飽きたらキレイにはがせることもメリットです。
まとめ
ランドセルの種類は、素材や形、錠前、デザインといったポイントで決まります。どれも見た目や使い勝手、耐久性に影響するので、お子様の意見を尊重しながら、親御さんも一緒に選びましょう。
ランドセルの選び方については、以下の記事でもご紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
失敗しないランドセルの選び方|チェックするポイントと選定の流れ