ランドセル選びは、小学校に入学する前の大きなイベントの一つです。最近のランドセルは、鮮やかな色やデザインのものも多く、ひと昔前と比べて選択肢が大きく増えました。
一方、種類が多くなったことで、どれを選ぶべきか迷ってしまう方もいるでしょう。
そこで今回は、ランドセル選びのポイントを9つに分けてご紹介します。6年間使い続けるランドセルだからこそ、お子様にぴったりなものを一緒に選んでいきましょう。
この記事でわかること
・ランドセルの選び方のポイント
・ランドセル選びの流れ
ランドセルの選び方のポイント
いざランドセル選びを始めるとなると、どこから手をつければいいのか悩んでしまうかもしれません。ランドセルを選ぶ際は、次の9つのポイントに注目しましょう。
- 価格
- 購入先
- カラー・デザイン
- 形
- サイズ・収納力
- フィット感・体感重量
- 保証
- 素材
- 安全面
一つずつご説明します。
【1】価格
ランドセルを価格で選ぶ場合は、平均購入額を参考にしながら、ある程度の予算を固めておくと絞り込みやすくなります。
ランドセル工業会が、2024年4月に小学校へ入学するお子様を持つ親御さんを対象にアンケートを実施したところ、ランドセルの平均購入額は50,138円という結果が出ました。
そのなかでも、最も回答数が多い価格帯が65,000円以上となっていて、価格帯が下がるにつれて購入の割合も下がる結果になっています。
なかには価格の安いランドセルもありますが、修理費用や買い替え費用がかかり、結果的に高くついてしまうようなケースもあるので、価格と品質のバランスが取れているかの確認が大切です。
ランドセルの値段の相場はいくら?価格帯ごとの特徴・選定ポイントを解説
【2】ランドセルの購入先
ランドセルの主な購入先は、専門店・量販店・百貨店・家具店・インターネット通販の5つに分けられます。下の表は購入先ごとの特徴をまとめた一覧です。それぞれ特徴が違うので、品質や価格、利便性などのポイントを考えながら購入先を選んでみてください。
また、子どもにとって最適なランドセルを見つけるには、実際に店舗を訪れたり、インターネットの口コミを参考にしたりする方法もおすすめです。
ランドセルの購入先 | 特徴 |
専門店(メーカーの直営店・公式サイト) |
・ランドセルを専門的に扱うメーカー ・こだわりの詰まったランドセルを取り扱っている ・ランドセルに詳しいスタッフが常に在籍している ・シーズンには展示会を実施している |
大手量販店 |
・地方にも多くの店舗があり、実物を確認しやすい ・セールやキャンペーンを実施していることが多い ・ランドセルに詳しいスタッフが在籍していない場合がある |
百貨店・デパート |
・ブラントとのコラボ商品やバイヤーによる厳選モデルを取り扱っている ・価格が高い傾向にある ・ラインナップが少ない |
家具店・ホームセンター |
・オリジナルブランドのランドセルを展開している ・低価格なので費用を抑えたい方に向いている ・ラインナップが少ない ・ランドセルに詳しいスタッフが在籍していない |
大手ECモール |
・複数のサイトで価格を比較し、最安値を見つけやすい ・思っていた色やデザインと違う場合がある ・フィット感が得られず体に合わない可能性がある |
ランドセルはどこで買う?購入先ごとの特徴・希望別のおすすめを紹介
池田屋では、実店舗や全展示会場ですべてのモデル・カラーのランドセルをご覧いただけるほか、テレビ電話相談サービスといったランドセル選びをサポートするサービスを提供中です。
また、ランドセルのレンタル試着サービスも行っていて、遠方にお住まいでも実際の背負い心地や使い勝手、デザインなどの確認ができます。テレビ電話相談サービスによりスタッフへの相談もできるので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
【3】カラー・デザイン
最近のランドセルは刺繍が施されていたり、カラーバリエーションが多かったりと選択肢が豊富です。ランドセル選びは、お子様が楽しんで登下校できるようにカラーやデザインにも注目してみてください。
お子様が自分の好きなデザインのランドセルを選ぶことは、自立心や自己表現力の育みにもつながります。ただ、高学年になるにつれて好みが変わるようなケースもあり、今のお子様の好みだけで選ぶと後々後悔することも考えられるので、親御さんがうまくサポートしてランドセル選びをしていくことが大切です。
池田屋のランドセルはシンプルなデザインとなっていますが、貼るだけで自分好みのデザインにアレンジできる刺繍シールを別売りでご用意しています。
例えば、低学年のうちは刺繍シールを使って自分好みの「可愛い」「カッコイイ」ランドセルにデコレーション。高学年になって好みが変わったら剥がして元通り、とその時の好みにあわせてデザインを変えられるので、6年間飽きずにお使いいただけます。
【4】形
ランドセルの形はかぶせ・ヘリ・小マチ・前ポケットなど、いろいろな箇所に違いがあります。
形の選び方 | 詳細 |
かぶせ:ランドセルのフタ部分 |
全かぶせ、半かぶせ |
ヘリ:横の縁部分 |
ヘリがあるタイプ、ヘリがないタイプ |
小マチ:本体の手前にある収納ポケット |
折り畳みタイプ、箱型タイプ |
前ポケットの深さ:小マチの前にあるポケット |
深いタイプ、浅いタイプ |
例えば「ヘリ」は、ランドセルの耐久性に関係する部分です。ヘリのないコンパクトなランドセルも販売されていますが、ヘリは車のバンパーのような役割を担っているので、ヘリの付いたタイプのほうが耐久性に優れています。
このように、ランドセルの形は耐久性や機能性にも関係してきます。ランドセルを選ぶ際は、パーツの役割や形の理由なども理解したうえで選ぶことが大切です。
ランドセルの種類ごとの特徴については、こちらの記事でご紹介しているので参考にしてみてください。
ランドセルの種類を徹底解説|素材・形・錠前・デザインのそれぞれの違い
【5】サイズ・収納力
現在販売されているランドセルは、基本的にA4フラットファイルに対応した大きさです。
ただ、同じサイズのランドセルでもメーカーや商品によって収納力が異なります。大容量タイプのランドセルを探しているなら、ランドセルの厚みをチェックしましょう。
ちなみに、現在は大容量タイプが人気ですが、2018年に文部科学省が、教科書などの学習用品を学校へ置いていく「置き勉」を認めたことから、ランドセルが大容量である必要性は今後薄れていくかもしれません。現状(2024年時点)では、まだ置き勉を禁止している学校も多いですが、今後6年間通うなかで徐々に浸透していく可能性はあります。
なのでランドセルをサイズで選ぶ場合は、学習環境や状況に応じて収納力を調整できるタイプを検討してみてはいかがでしょうか。
池田屋のランドセルは、荷物量に応じて小マチを広げることができます。使わないときは小さく畳めるので、かさばりにくく邪魔になりません。
【6】フィット感・体感重量
ランドセルのフィット感や体感重量※は必ず確認しておきたいポイントです。負担の少ない快適なランドセルを見つけやすくなります。
※体感重量…実際に背負ってみて感じる重さのこと
ランドセルのフィット感・体感重量は、以下の表のとおりパーツや形状などによって大きく変わります。なのでフィット感や体感重量を確かめるには、実際に背負ってみることが大事です。
フィット感・体感重量に影響を与える項目 | 詳細 |
重さ | ランドセル本体の重さだけでなく、体にフィットして「軽く感じるか」が重要 |
背カン (ランドセル本体と肩ベルトをつなぐ金具) | 肩ベルトの動きに影響を与える背カンの「動き方」で肩や背中へのフィット感が変わる |
肩ベルトの形状 | 一般的には「S字型」と「ストレート型」があり、それぞれで背負いやすさが異なる |
肩ベルトの素材 | 素材ごとにやわらかさなどの特性が異なるので、背負い心地が変わる |
肩ベルトの金具 | 肩ベルトの長さを調整するバックルベルトが、わき腹や肘に当たって痛みを感じないか |
背あての形状・通気性 |
<形状> ステッチによって形が作られているものか、中のクッションの形状によって形が作られているものかで背負い心地が変わる <通気性> 背中は汗をかきやすいので、通気性の工夫がされているかがポイント |
ランドセルの背負いやすさは何で決まる?背負いやすさを決める6つのポイント
【7】保証
ランドセルは6年間使うことから、保証として「6年間無料修理」を付けているメーカーが多くあります。
ただし、「6年間無料修理」と言っていても、修理の内容によっては有料になるメーカーもあるので、保証内容をしっかりと確認することが大切です。特に除外項目を確認しましょう。
池田屋では、使用に支障のある破損があれば、壊れた理由を問わず無料修理いたします。除外項目は以下の2つのみです。
- 使用に支障がないものの修理(汚れ、キズ、シワ、いたずら書きなど)
- ランドセル本体をご用意いただけない場合(自然災害や火災、盗難など)
修理に時間がかかる場合は、貸し出し用のランドセルもご用意いたします。
【8】素材
ランドセルの素材は主に「人工皮革」「牛革」「コードバン」の3つで、それぞれ以下のような特徴があります。
素材 | 特徴 |
人工皮革 |
・本革に似せた人工素材 ・軽い ・防水性に優れている ・強度は牛革に劣る |
牛革 |
・引き裂きに強い ・体になじみやすい ・水に弱い ・人工皮革よりも重い |
(本革:馬のおしり部分) |
・馬の腰あたりの革 ・1頭から取れる量が少ない高級素材 ・牛革よりもさらに重い ・厚みのある生地なら引き裂きに強い |
※生地表面の強さは、素材そのものではなく表面加工によって変わるので「この素材だから強い」というものはありません。
素材ごとに特徴があり、また同じ素材でもメーカーごとに使用する素材の品質が違う場合があります。
例えば同じ人工皮革でも、メーカーごとに使用する人工皮革は異なります。素材の違いは耐久性・耐水性などに影響するので、各メーカーが素材に対してどんなこだわりを持っているかを確認して選びましょう。
素材ごとの特徴や選び方については、こちらの記事で詳しくご説明しています。
【9】安全面
通学路では車や自転車とすれ違うこともあります。雨の日や夕暮れ時の事故のリスクを減らす目的で、どんな反射材が付いているかも確認してみてください。
反射材は車のヘッドライトなどの光を受けたときに強く反射するので、ドライバーが遠くからでも存在を認識しやすくなります。
ただ、使い続けていると劣化して反射性能が落ちる場合があるので、ランドセルの反射材を選ぶ際は、簡単に新しいものに交換できるシールタイプがおすすめです。
池田屋では、ランドセルの付属品としてシールタイプの反射材をお渡ししています。劣化や紛失の際には、無料で新品へ交換いたします。
花柄や星柄の反射シールも別売りでご用意しているので、ランドセルのちょっとしたアレンジもお楽しみいただけます。
付属の反射シール | 別売りの反射シール |
また、防犯ブザーを取り付ける位置も確認してみてください。
ランドセルの横ではなく肩ベルトに付けられるタイプだと、とっさの判断で使いやすいでしょう。
池田屋のランドセルは、肩ベルトに防犯ブザー取付用の専用パーツセットを無料でお付けしています。フックは簡単に取り付け・取り外しができるので、成長に合わせて使いやすい位置に調整できます。
ランドセル選びの流れ
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ランドセルを選ぶ際は、これまでご紹介した「ランドセルの選び方のポイント」を参考に、まず候補のメーカーを絞り込みましょう。そのあとは展示会や店舗に足を運び、実際に試着してみることで、お子様にピッタリのランドセルが見つかります。
ちなみに、過去に池田屋のランドセルを購入された方にアンケートを実施したところ、ランドセル選びの決め手となったポイントとして多かったのは、「保証内容」と「シンプルなデザイン」でした。どちらも「6年間使用する」ことを重視していることが分かる回答です。
- 保証:卒業までの無料修理
- シンプルなデザイン:飽きずに使用できる
メーカー選び、ランドセル選びでは、「6年間使えるのはどれだろう」という視点で情報収集すると、良いランドセルと巡りあいやすいかもしれません。
池田屋のランドセルはどのモデルも性能が同じ※なので、性能の違いを気にせずにデザインや色でお選びいただけます。6年間お使いいただくことを考慮して、基本的にどのモデルもシンプルなデザインに仕上げています。もちろん6年間の無料修理保証付きです。ぜひ池田屋のランドセルをのぞいてみてくださいね。
※一部の軽量タイプなどのモデルは除きます
ランドセルの選び方に関してよくある疑問
ここでは、ランドセル選びに関するよくある疑問にお答えしていきます。ランドセルは「誰が選ぶのか」「いつ頃から選び始めるのか」など、気になる内容をまとめました。
ランドセルは子どもに選ばせるべき?
ランドセル選びは、メーカー選びまでをご両親が行い、商品をお子様が選ぶケースが多いようです。
親御さんが耐久性や機能性、お子様がデザインやカラーを選ぶことで、ご家族全員が満足のいくランドセル選びができます。
また最近では、祖父母がプレゼントするケースも多くなっています。日常の話題の一つとして、お子さまのランドセル選びの状況をご家族に話してみてはいかがでしょうか。
ランドセルは誰が買う?一般的な購入者や祖父母にお願いする際の注意点を解説
ランドセルはいつから選び始めるのがいい?
購入するお店が専門店か量販店によって、ランドセル選びを始める最適な時期が変わります。
■専門店の場合
- 年中の2~3月なら混雑を避けてゆっくりと選べる
- 年長の6月末までなら、豊富なバリエーションから選ぶことができる
- 年長の7~9月は売り切れモデルも出てくる頃
■量販店の場合
- 年長の4〜6月までが、目当てのランドセルを確実に購入できる時期
- 年長の7〜8月頃は購入した人の意見を参考に選べる
- 年長の9〜12月頃は、スタンダードモデルであれば混雑を避けて選べる
- 年長の1~3月頃は在庫処分セールで安く購入できる
ただ、どちらの場合もモデルによっては売り切れる場合もあるので、お目当てのランドセルがある場合は早めに購入するのがおすすめです。
ランドセルはいつ買うのがいい?希望別の購入時期と販売スケジュールを解説
まとめ
ランドセル選びをするうえで意識したいポイントを9つご紹介しました。今回ご紹介したポイントを参考に、安心して6年間使い続けられるランドセルを見つけてくださいね。
一方、サイズやフィット感・体感重量などは、実際に背負ってみないと分かりにくいかもしれません。池田屋では主に店舗や展示会でランドセルをご試着いただけます。
また、店舗や展示会に足を運ぶことが難しい遠方の方でも、レンタル試着サービスや無料テレビ電話相談サービスを利用して、店舗にいるのと同じような感覚でランドセルを選べます。両方のサービスを組み合わせると、試着しながらスタッフとも会話できるので、背負い心地をはじめとした気になる疑問をその場で解決できるでしょう。
ランドセルは、小学校生活を送るうえで欠かせないものです。ぜひ今回の内容を参考に、お子様にとって最高のランドセルを見つけてみてください。